生駒 忍

記事一覧

沈没事故への発言で脳は老化するでしょうか

きょう、J-CASTに、「沈没事故、2ちゃんの7割が『ざまあみろ』」 小田嶋隆さんの発言巡りネットで論議という記事が出ました。TBSラジオでの発言とその反響を取りあげたものです。

「日本で酷いことを言っていると韓国のネットで紹介され、一方、韓国では日本に対して酷いことを言っていると日本に紹介される」、ありがちなパターンです。ですが、今回のラジオ発言がこう話題になって、前半の火つけになるかもと考えての発言でしょうか。

「謹んでご冥福をお祝い申し上げます」が、誰のどんな行いに対する皮肉かを知らないようすなのはともかくとしても、「酷いことを言っているのは「工作活動」だなどとする指摘も」、このあたりの問題は、調べにくいといえばそれまでですが、追究したいテーマです。先週にJBPressに出た記事、保守層の愛国心を煽る“ネトウヨ”は日本人なのか 右翼やネオナチの看板を新たな工作活動に利用する者がいる可能性が一部で話題になったのを思い出しました。「中国や北朝鮮、あるいは韓国の工作員が日本の愛国者を装って過激な発言をし、国内の保守層を煽ることで日米関係などに悪影響を与えようとしている可能性も」と論じて、後で「狂言」の話題に切りかわるのが、意味ありげに見える記事です。

今回の件に限らず、一般には、悪口はよくないものです。日本には、人をのろわば穴ふたつ、ということわざもあります。It Mamaにきょう出た記事、悪口は「言えば言うほど脳が衰えて老化が早まってしまう」と判明を思い出しました。「熟女好きの頭の中」「好きな音楽を質問すれば、その人の性格が予測できる」など、さまざまな話題がつまった脳はなんで気持ちいいことをやめられないの?(中野信子原案、アスコム)に基づいた記事ですが、これは昨年から流行している、「脳は主語を理解できない」というふしぎな説の発展版です。そういえば、芸術を創る脳 美・言語・人間性をめぐる対話(酒井邦嘉編、東京大学出版会)には、ふしぎを感じる脳部位はまだ不明だというお話がありました。