生駒 忍

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西川口再生への寄与と画像のディストーション

きょう、明治大学のウェブサイトに、心理社会学科大畑ゼミが「コミュニティの創出や地域商業の発展への寄与」したということで埼玉県川口市長から感謝状を授与されましたという記事が出ました。日本語としては不自然なタイトルですが、大学の公式ツイッターアカウントが流したものもほぼ同様で、【ニュース】 心理社会学科大畑ゼミが「コミュニティの創出や地域商業の発展への寄与」したということで埼玉県川口市長から感謝状を授与されました 。でした。

「実習活動の一環として、2010年度以来、埼玉県川口市西川口地区のまちづくり活動に参加」とあります。ありがちな地域おこし、商店街再生ではありません。かつての「NK流」の性風俗街が壊滅し、韓国料理店も次々と撤収してシャッター街化した、あの西川口であるところに、注目すべきでしょう。どん底からではなく、再生策で街が上向いてからの中途参入ですが、ああいう街でしたので、学生さんの安全もありますし、指導教員が適切に判断した結果だと思います。なお、記事では写真キャプションも含めて、人名は原則フルネームのようですが、この指導教員だけ、例外です。大畑裕嗣教授です。

「川口市の担当部署(経済部産業振興課)の運営やそこにおける来場者調査などの活動が、商店会による「コミュニティの創出や地域商業の発展に寄与」したとして」、市長からの感謝状授与となったそうです。川口市の産業振興課の運営を、このゼミと「跡見学園女子大学マネジメント学部石渡尚子ゼミ」だけで行ったはずはありませんので、課の職員と協働したのだと考えることになるでしょう。それでも、市の部署の運営に、よその自治体にある大学の学生が入るのは、とても異例だと思います。あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。(日野瑛太郎著、東洋経済新報社)ではありませんが、貴重な成長経験が主目的なのでお金は二の次のボランティアで、守秘義務等もきちんとしないのではあぶないので、市に属する非常勤職員として雇用したのだと考えたいところですが、実際はどうだったのでしょうか。

写真も、ふしぎな仕上がりです。ディストーションは、ある程度はしかたがないのですが、正面からではなく、やや角度をずらして撮影したことで、よけいに目だつように感じますし、後ろのお花の入り方も落ちつきません。感謝されたほうではなく、感謝したほうがまん中なのも、あまりないパターンです。立ち方が、三者三様というほどではありませんが、微妙にそろわないところは、おもしろいと思います。Perfumeの見せ方にも通じるところがありますが、全員がそっくり同じかたちでは、きれいですが楽しさの欠けた絵になりがちなので、崩しがだいじなのです。