きょう、日経電子版に、図書館返却箱にカレー入れる 東京・荒川、容疑の男逮捕という記事が出ました。日暮里図書館での不可解な事件ですが、容疑者の氏名はふせられていません。
カレーを入れるとは想像しにくい行いですが、「書籍返却ボックスに食べかけのカレーライスと容器を投げ入れ」とあります。食べかけのきたないイメージと、入れものつきのていねいなイメージとの組みあわせで、ですが投げいれるとはまた、きたない印象です。日経はこうでしたが、msn産経ニュースにきょう出た記事、図書館の本返却ボックスにカレー投げ込む 容疑で男を逮捕では、タイトルだけでなく、本文でも「カレーライスを投げ入れた」「カレーを投げ込んだ」「カレーライスを投げ込み」と、くり返し投げられます。なお、現行犯逮捕された北区民は、返却ボックスをごみ箱だと思ったと言いはっているそうですが、北海道ルール(中経出版)を引くまでもなく、日本にはごみを捨てることを「投げる」と表現する地域があります。
今回の逮捕容疑となった損害は6冊ですが、同様の被害はこれで4回目のようです。msn産経の記事には、「同館では1月31日から同様の被害が数件発生し50冊以上の書籍が廃棄処分されていた。」とあります。本は洗濯するわけにはいきませんし、カレーは洗濯できる衣服でも落ちにくいものです。TRFがHEY!HEY!HEY!にまっ白な衣装で出演したときには、松本人志がカレーうどんに気をつけるようにと言って、DJ KOO以外が笑った展開がありました。はねてから、いそいで紙ナプキンで抵抗したことのある人も多いでしょう。そういえば、先日TMZに出た記事、Man Sues for $1.5 MILLION ... They Only Gave Me One Napkinは、世界各地で話題になりました。ステレオタイプ的なアメリカ人の感覚に、日本人ならここは、美味しんぼ 9(雁屋哲作、小学館)の「見ろ!! 手が汚れてしまった!!」を連想するところでしょうか。
さて、わざわざ食べかけにしてから「投げ入れ」に行ったのは、ごみ箱だと思って捨てたと言いはるためだったのでしょうか、それとも、全部を入れるのはもったいなく感じて、手をつけてしまったのでしょうか。ですが、一部であっても、もったいないことには大差ありません。カレーは原価率が低いとも思われがちですが、業務用コーヒー業者が書いたカフェオープンマニュアル19を見ると、喫茶店メニューのカレーは、ほかのメニューよりも率が高いです。また、読むとがっかりする内容なのですが、なるほど事典には、原価安いはずのカレー、でもカレー専門チェーン店なぜ高い?という記事があります。カレーの安いお店ほど、原価率は相当なものだろうと感じます。
カレーが安いといえば、こちらは東日暮里ではなく西日暮里ですが、先月にロケットニュース24に出た記事、【下町グルメ】運がよければ190円でカレーを食べられる! 激安の「はってん食堂」が穴場すぎる件にはおどろきました。はずれてもあと100円高くなるだけですので、運だめしをかねて行ってみたいと思うのですが、なかなか機会がありません。
一方で、あったらぜひ行ってみたい激安カレーとしては、週刊アスキー 11月5日号(KADOKAWA)の、秋葉原のどことまでは書いてありませんでしたが、あのお話があります。まずは店名で笑うところですが、シンプルなカレーライスなら1食120円からとなりますので、掲載誌1冊の値段で約3皿の設定です。ですが、客の多くが他人の目を気にして、高いトッピングをつけてしまうときて、この心理のつき方にまた笑わされます。私がくらす近所にこんなお店があったら、とても助かりそうですが、自分ならトッピングなしで平気で通えるかと想像すると、少し自信がゆらぎます。