きょう、QLife Proに、日本神経科学学会 「顔認知」総括シンポジウムの開催を告知という記事が出ました。あと1週間ほどで開催される「顔認知」総括シンポジウムの情報が載っています。
ですが、この記事は、総括シンポが開催されますと、直接に案内するのではなく、総括シンポが開催されるという情報が、ある学会から告知されましたという立場で書かれています。その学会は、「脳・神経系に関する基礎・臨床及び応用研究を推進し、その成果を社会に還元していくことを目的とした学術団体である日本神経科学学会」と、説明ぜりふ調で紹介されています。そこが今月15日にウェブサイトに載せた内容にもとづいた記事のようです。「筑波大学 東京キャンパス文京校舎134教室を会場として開かれるという。」という、細かい情報まで案内しながら、伝聞情報であることがわかる書き方になっています。
それでも、直接の出所からのずれがあります。テーマに「に」が2回あって、日本語としてもおかしなものになっていますが、これは日本神経科学学会がこのように改変したのではなく、記事を書いた紫音裕という人の手によるものと考えられます。一方、プログラム1本目の発表タイトルは、正しいもののままになっています。
「総括シンポジウムは、現在の研究の最前線と、今後の展望をつかむうえで、非常に示唆に富む内容となるとみられる」とあるのは、読者にとってあまり情報量がなく、正面から持ちあげているようであまり持ちあがっていないような印象もあるので、書かなくてもよいようにも思いました。ですが、あえてこのように書いてしまうくらいに、この筆者が相当に期待しているという意味なのでしたら、ありがたいことだと思います。私も顔研究に関心がありますし、筆者は臨床家族心理学 現代社会とコミュニケーション(秋山邦久著、福村出版)の、「良い匂いですね」発言のようなことを想定したのではないと考えたいところです。