生駒 忍

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ミネルヴァ書房が児童書への取りくみにも力

きょう、京都新聞のウェブサイトに、京の学術版元、児童書に力 図鑑や絵本78点刊行という記事が出ました。心理学書販売研究会のメンバーでもあるミネルヴァ書房の、児童書への取りくみを紹介しています。

児童書には「2011年2月から本格的に取り組むようになった」とあって、こういうことに月まではっきり書かれることはあまりないように思い、ユニークであると感じました。ですが、実際の刊行状況をさかのぼってみると、この月を境に出るようになったというわけではなく、この月に社内でのターニングポイントがあったという内部事情を記事にしたものと思われます。

「これまでの2年8カ月で78点を刊行。」とありますが、ミネルヴァ書房のウェブサイトで児童書カテゴリに入っているのは、錯視と科学(新井仁之著)など近刊のものまで含めても74件です。しかも、2011年2月より前に出たものもかなりあります。記事中に明記されたシリーズのうち、地獄・極楽なんでも図鑑はこの夏から秋にかけて出ましたが、日本の妖怪大図鑑は2010年3月に一挙刊行、日本歴史人物伝は2010年9月から順次刊行されています。「発達と障害を考える」シリーズは、記事に「全12巻」とある当初のシリーズは2006年から2008年にかけてで、ことしになって新シリーズ4巻が加わっています。