きょう、YOMIURI ONLINEに、「いじめ」「体罰」「命」 校長室つうしんが本にという記事が出ました。本よみうり堂の記事にはめずらしい、自費出版物の紹介です。
20年ほど前、そのころは校長だった著者が、5日に1本ほどのペースで書いていた原稿から、厳選してテーマごとにまとめた本だということです。ですが、「「生きるということ」「こころの贈り物」「教育とは何か」「子どもの幸せを考える」「読むこと書くこと」「いのちの教育」の7章に分け」とあって、7章からなるはずが、ひとつ足りないようです。内陸都市はなぜ暑いか 日本一高温の熊谷から(福岡義隆・中川清隆編、成山堂書店)の第7章のような異質な章をはずして、本題の6章を挙げたのでしょうか。
「体罰反対に至る自身の教育経験」「いじめへの考察」など、重そうな話題も多いようですが、そこを「軽妙な筆致でつづっている」というのは、ずっと現場のまん中にいた方だけによけい異色で、興味深いところです。また、本のタイトルがとても概括的で、書店で目だたなそうですが、自分で考えた自費出版らしいタイトルだと思います。似たタイトルの九十歳。生きる喜び学ぶ楽しみ(清川妙著、海竜社)は、こちらも元教員の著作ですが、年齢の訴求力が利いていて、商業出版慣れが感じられます。