大東文化大学が、非常勤講師の公募を出しています。文学部教育学科で、心理学を担当します。
なお、この公募の案内文書では、結語の「謹白」が、本文の最後の行と同じ行に入っています。私には、これは改行して下の行に置くものだというイメージがあったので、どういう場合にこのように同じ行にするのかが、よくわかりません。よくわかっている方に、ルールを教わりたいところです。
そこで、ほかの学校の公募文書も見てみますと、本文最後の行と同じにしているものが、いくつか見つかります。ですが、書式にやや特殊なところがあったりもして、そのあたりとのかね合いがあるのかもしれないと思うと、自信が持てません。たとえば、東北大学大学院のある公募では、同じ行なのですが、「謹白」はその前後と同様に、文書の表題を上まわる大きさのフォントになっています。
水産大学校の水産社会科学講座の公募文書では、結語は右よせにするのがふつうであるところを、同じ行に続けたことで右よりにはなっていますが、よせがずいぶん甘い感じです。ですが、「ご周知くだるよう」とあるのを、さしすせその「さ」を抜いて、甘くないという意味をこめたと解釈するのは、さすがに無理があるでしょう。
改行してから結語を置いた文書にも、よくわからないルールの存在を感じるものがあります。熊本保健科学大学の、看護学での3名同時公募をまとめた文書では、「謹白」を太字にする場合と、しない場合とがあって、使いわけがよくわかりません。どのページでも、表題、「記」、採用予定日、応募締切、「以上」は太字で一貫していて、「謹白」にだけ一貫性がないのは、何かあるはずです。
さらに方向性を変えて、医薬品関係の文書もあたってみました。ご存じの方も多いと思いますが、そういう文書をこまめに公表する業界なのです。すると、さらにいろいろなかたちがあることがわかって、さらにわからなくなってきました。たとえば、ロシュ・ダイアグノスティックスの文書では、ほかがすべて明朝体なのに、「謹白」だけがゴシック体のものがあります。
ロシュ・ダイアグノスティックス社製造の研究用コラーゲン分解酵素試薬について
ニチオンには、その逆に、「謹白」だけが明朝体というものがあります。
米国ネイタス社製品(旧オリンピックメディカル社)販売に関するご案内
南江堂の今日の治療薬2013 解説と便覧(浦部晶夫・島田和幸・川合眞一編)の誤記告知は、「記」を使わないことや、「謹白」のすぐ下に日付がくるところが独特です。
『今日の治療薬 2013』に関する重大な記載間違いのお知らせ
やや脱線してきましたので、行に関することに戻りましょう。アボットジャパンの文書には、「謹白」が本文最後と同じ行でも、1行あるいはそれ以上送ってからでもないものがあります。半改行が使われているのです。
いろいろ知るほどに、自身の手紙の書き方の理解があやふやなことに気づかされます。もうこんな歳なのにと、恥じいるばかりです。