生駒 忍

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Rコマンダーを取りあげた最近の書籍

Rコマンダーが、着実に知名度を上げています。フリーの統計ソフトのRの、若い方にはしきいが高いCUI環境を、GUI状にするもので、こちらもフリーです。

そのRコマンダーを取りあげた書籍も、今年になっていくつも出てきました。まず、あまりに想定外だったのは、第11版 現代社会福祉用語の基礎知識(学文社)です。用語の取捨選択にくせがあって、そこがおもしろいところでもありますが、ここにRコマンダーが立項されました。これをきっかけに、福祉分野でも利用者が増えるでしょうか。また、改訂をきっかけに、読む統計学 使う統計学[第2版](広田すみれ著、慶應義塾大学出版会)がRコマンダーへ対応しました。

そして、Rコマンダーをタイトルに打ちだした、事例による認知科学の研究法入門 Rコマンダーの活用法と論文の書き方(東京大学出版会)です。論争をよぶ書ではまったくないはずですが、Amazon.co.jpでの評価は両極にわかれました。ですので、私からは、表紙についてふれておきます。近所の本屋でこれを見かけて、とても注意をひいた表紙デザインです。「感性」の2文字の入り方を頂点として、独特のセンスなのです。しろうとのデザインでないことは明らかでしょう。もちろん、最近ではVOLT 2013年10月号(徳間書店)でドロンジョーヌ恩田も書いている、おしゃれが過ぎるのも逆にかっこ悪いというパターンでもありません。林修の仕事がうまくいく「話し方」講座(宝島社)での言いかえ表現としての「独特のセンス」ではなく、文字どおりにそう感じたのです。