生駒 忍

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『りらく』5月号での対照的な音楽の届け方

先日、学会発表のため仙台へ出かけた際に、りらく 2013年5月号を購入しました。『Re:raku』でも『ra kra』でもなく、『りらく』ですので仙台の情報誌です。

今号は、あちこちに訂正が出ているので気をつける必要はありますが、興味深かったのは、音楽を欲しているかどうかが確認されていないところへ音楽を届けることに関する、対照的な考え方が並んだことです。「可愛らしいフランス娘が歌っていると思うと興ざめ」という歌の話題もありますが、注目は歌手まきのめぐみへのインタビューと、篠笛教室「篠の音」の紹介です。震災後の南三陸で、仮設住宅の居住者に自分の歌のCDを配ったまきのは、「一連の行為が決してアーティストの独り善がりにならぬよう“聴きたくない方はどうぞゴミ箱にお捨てください”というお手紙も添えさせていただきました」と明かしています。一方、篠笛教室の先生という村山美惠は、「「笛はどこにでも持ち歩けるので、クラス会や会合の時にも持って行き、何気なく演奏すると喜ばれますよ」と生徒さんたちに勧めている」のだそうです。