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問88 こころのバリアフリー宣言

こころのバリアフリー宣言は、一般的な知名度はいまいちかもしれませんが、第15回精神保健福祉士国家試験や、第101回看護師国家試験一般・状況設定問題などで出題されています。全8か条からなり、それぞれ別々の啓発ポスターがつくられていますので、示しておきます。

 こころのバリアフリー宣言 啓発ポスターダウンロード - 精神保健医療福祉の改革研究ページ

1、バリアフリー新法は、建物を対象としたハートビル法と、旅客施設を対象とした交通バリアフリー法とを統合してつくられました。物理的な移動を円滑にするためのものですので、この宣言とはねらいが異なります。

2、近年では地方消滅(増田寛也編、中央公論新社)が話題を集めるなど、高齢化と過疎化とのさらなる進行への関心や不安は高まっていますが、この宣言のねらいではありません。

3、Jung, C.G.は、人類すべてが共有する無意識として、集合的無意識の概念を提唱しましたが、この宣言には何の関係もありません。

4が正解です。副題を「精神疾患を正しく理解し、新しい一歩を踏み出すための指針」とし、疾患の理解と障害者への理解との、4条ずつからなります。