1、これは無関係です。複数記憶システム論は、潜在-顕在の記憶区分論を発展させて、エピソード記憶、意味記憶、知覚表象システム(PRS)、手続き記憶の4層からなる記憶システムを想定するものです。一方、家族療法のシステム論は、Bertalanffy, L.v.による一般システム論の援用です。
2が正解です。特定の誰かが悪いという発想をせずに、家族システム全体を介入対象とします。
3、これは多世代派家族療法でとられる考え方です。ジェノグラムについては、Hartman, A.によるエコマップとの、つくりや使いみちのちがいもおさえておきましょう。
4、これはBerne, E.の交流分析にみられる、脚本分析の考え方です。親の問題に由来して意識されず幼少期に得られた禁止令と、そのために拮抗禁止令で行動する人生脚本の図式は、「おぼれる人の図」がわかりやすいでしょう。日本語で見られるものとして、交流分析事典(実務教育出版)の図6があります。