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問69 前向き研究とゲノムコホート研究

1、前向き研究は、RCTほどの厳密性はありませんが、長期的な因果関係の発見に関心をおき、通常は定量的手法で行われます。

2が正解です。ゲノム解析は疾患の原因探求を大きく発展させましたが、古典的な前向き研究とは性質が異なりますし、近年機運が高まっているゲノムコホート研究は、前向き研究の枠組みをとります。参考までに、日本学術会議の提言、100万人ゲノムコホート研究の実施に向けてを挙げておきます。ちなみに、英語のgenomeの発音は、「ゲノム」ではありませんので、気をつけてください。ユメタン 3 東大・京大レベル(アルク)でも、発音注意とされていました。

3、前向き研究は相当数の対象者を科学的、客観的な手法で追跡するもので、心理臨床学的な事例検討とはまったく異なります。

4、対義語は後ろ向き研究でよいのですが、アラメダ郡研究、フラミンガム研究、ロッテルダム研究はいずれも、前向き研究として世界的に有名なものです。