出題解説

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問47 聴覚障害と言語発達

1、伝音性は外耳や中耳、感音性は内耳や聴神経に原因がある場合の表現です。また、これらがいずれも正常でも、聴覚野の両側性損傷で聴覚が損なわれることがあり、皮質聾と呼ばれます。

2が正解です。喃語が一定程度までは発達して、健聴児であれば音声言語へとつながっていくところを、そうはならずに発声が消えていく経過をたどります。ここから、発達過程における喃語の意味についてどんなことが言えるか、考えてみてください。

3、人工内耳は、むしろ早く導入できたほうが、音声言語が効率的に獲得できるなど、よい効果が上がります。

4、ろう文化は、音声言語ではないコミュニケーションの世界で育った者による文化性ですので、中途障害者が形成するものではありません。むしろ、中途障害者は音声言語で生活してきましたので、そこに受けいれられることにも困難がともないがちです。