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問40 ラバーハンド錯覚と自己所有感

ラバーハンド錯覚は、ゴムの手の錯覚、あるいはすべてカタカナでラバーハンドイリュージョンとも書かれます。

1が正解です。自分のからだが自分のものであるという感じのことです。ラバーハンド錯覚では、触覚と視覚とで対応する入力を続けるうちに、自分のからだではないとわかっているはずの「手」に、自己所有感が生じます。

2、これは自分のからだを動かしたときの、自分で動いたという感じのことです。統合失調症のさせられ体験は、自己主体感が適切に生じないことで生じると考えられています。ラバーハンド錯覚の実験手法では、手を動かさずに行いますので、自己主体感は関係しません。

3、これは文字どおり、自分で自分をよいと評価できて、認められるという感じのことです。Rosenberg, M.のいう自尊感情と、だいたい対応します。

4、これは自分が求めたい結果を出す行動を適切にできるという感じのことです。Bandura, A.の社会的学習理論で重視されます。