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問105 非行を抑止する社会的絆

Hirshi, T.は、非行の統制理論の重要な著作である、非行の原因(文化書房博文社)を著しました。性悪説的な立場から、一部の少年を悪に走らせる要因ではなく、多くの少年を実際には悪に走らないようにさせる要因を見いだしました。それが、4種の社会的な絆が非行を抑止するという、絆理論です。

1が正解です。よい愛着があるほど、悪に走ればそれを失う損失は大きいので、抑止力になります。

2、コミットメントは、「投資」と意訳されることもあり、よい将来につながる努力の積みあげです。街をきれいにして犯罪をしにくくするのは、環境犯罪学の割れ窓理論の考え方です。

3、巻き込みは、カタカナでインボルブメントとも書かれ、社会的に好ましい諸活動に時間を費やすことです。ひまがなければ、悪事に手が出てしまう機会も生じません。

4、規範信念は、非行は悪、してはいけないという内面化された意識です。