出題解説

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問50 パロキセチンの適応

医薬品は、ほとんどがカタカナで、とてもなじみにくいと思いますが、有名なものからだんだんおさえていきましょう。調べるときに便利な、医薬品検索サイトを示しておきます。

 イーファーマ

1が正解です。選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)の一種で、いわゆる第3世代の抗うつ薬に分類されます。ちなみに、アメリカで広く用いられているSSRIであるフルオキセチン、商品名プロザックは、わが国では未認可です。

2、これは断酒補助剤です。従来の抗酒剤とは異なり、飲酒欲求をおさえる効果を持ちます。

3、これは非定型抗精神病薬で、治療抵抗性の統合失調症への切り札とされます。ただし、無顆粒球症などの重大な副作用のリスクがともない、注意が求められます。

4、これは中枢神経刺激薬、つまり覚醒剤に近い薬剤です。リタリンは、わが国ではうつ病への適応が長く認められ、ADHDへの効果も知られるようになった一方で、不正処方や依存性が社会問題となりました。そのため、現在は適応症がナルコレプシーのみに、販売も登録制となりました。